 |
ことごとくトップの座を奪われた京は、ライバル・陸の失脚を狙い自分の躰を使って誘惑する! しかし、H初体験の京は、陸のテクニックに驚きの連続!! 恥ずかしいトコまでぜ〜んぶ食べられちゃった。陸をメロメロにするはずが、激しい腰使いに京の方がメロメロになっちゃって…!? 北条一族本家長男・北条陸と名家御鏡家・御鏡京のおにきゅんラブ☆書き下ろし追加で登場!!
百合ヶ丘学園シリーズ文庫化★第一弾!!
著者:南原 兼 イラスト:明神 翼 |
| |



「瞳、閉じて……」
腰に響く低い声。
熱を孕んだ吐息が耳もとを濡らし、頬を伝って、ゆっくりと唇に近づいてくる。
「なにを震えてるんだ?」
少し意地悪に、彼は笑う。
「誘ったのは、きみのほうなのに」
(そう。誘ったのは、僕)
私立の名門男子校、百合ヶ丘学園高等部の生徒会副会長である御鏡京は、胸をどきどきさせながら、すぐ目の前にある北条陸の甘い色をした瞳を見つめた。
それは、ある日曜日の午後のこと。
生徒会室のソファーの上で、京は、生徒会長の陸と不埒な行為に及ぼうとしていた。
窓から斜めに射しこむ夕陽が、風に揺れる白いカーテンを、青みがかったオレンジ色に染めている。外のグラウンドから聞こえてくる体育会系の健全な喧噪が、なおさらこの密室の中に満ちる不健全な空気を際立たせていた。
京はまだ試合のときに着ていた白いテニスウェアのままなのに、陸はもうすでに制服に着替えていて、余計大人びて見える。
ソファーの上で身体を起こした京は、彼を覗きこんでいる陸の顔をじっと見あげた。
男らしい端整な口もと。生まれの良さを感じさせる上品な輪郭。
京の頬に触れている器用そうな長い指先は、しっとりと冷たくて、見惚れてしまうほど綺麗な爪の形をしている。
百合ヶ丘の生徒会長、北条陸は、そんな非の打ち所のない美貌の持ち主だった。
(これが僕のライバル……。邪魔で邪魔でたまらない、この世で一番憎い男)
それを忘れてはいけないと、京は自分に言い聞かせる。でも……。
「京……」
熱く掠れたささやきが唇に重なり、甘い吐息が触れて、離れて、また優しく触れると、京の心は、夕風に煽られる窓辺のカーテンのように、激しく揺れ動いてしまう。
「んっ」
繰り返されるキス。
痺れるような疼きは、痛くはないけれど、どこか怖い。
「く、ふ」
もう悠長に、目なんか開けていられない。
京は、陸に導かれるままに、うっとりと瞳を閉じた。
「きみの唇、柔らかい」
唇を合わせたまま、陸にささやかれて、京は、びくんと震える。
「そんなふうに、言われたことない?」
ない、と首を横に振るけれども。
その拍子に、少しだけくちづけが深くなる。
「や、あっ」
乾いた熱っぽい唇がゆるくこすれあった刹那、京は思わず声をあげてしまった。
「可愛いね……」
甘い声が笑う。
たかがキスくらいで、こんなにがちがちに緊張していることを、陸はきっと馬鹿にしているにちがいない。
だが、京にとって、キスという行為は、相手が男でも女でも、これが初めてなのだ。
この世に生を受けて、これまでずっと、可愛いとか、かっこいいとか、さんざん言われ続けてきた京だが、これが正真正銘のファーストキスだ。
お高そうな見かけのせいか、それとも本当にお高い中身のせいか、京はもてまくりの毎日を送りながらも、実はかなりオクテだった。
けれど、見栄っ張りな性格のせいで、初めてです……なんてことは絶対に言えない。
おまけに相手は、京からことごとく一番の座を奪っていった、にっくきライバル、北条陸だ。
京は両手のこぶしを握りしめると、挑むように陸に唇を押し当てた。
陸は、それをやんわりと受けとめる。
(こいつ、慣れてる)
そう思った瞬間、優しく押し当てられていた陸の唇がゆるやかに開いて、濡れた熱いなにかが京の唇の中に潜りこんできた。
「んっ」
(なに、これ? もしかして、舌……入れてる?)
頭でわかった途端、身体の奥が、かあっと熱くなる。
「やっ」
逃げようとしても、陸の舌は上手にからみついて、京の逃げ場を塞いでしまう。
祝☆「ハートもエースも僕のもの
」文庫発売を記念して、
「ハートもエースも僕のもの
」書き下ろしSSペーパーを応募者全員にプレゼントいたします★
(1)文庫の巻末ページのプレゼント応募用紙に必要事項を記入した【応募用紙】(コピー可)。
(2)「ハートもエースも僕のもの

」帯についている【応募券】(コピー不可)を(1)の応募用紙に貼って下さい。
(3)住所、氏名を記入した【長形三号封筒】。
(4)未使用80円切手。
(5)先生方へのメッセージ。
(1)〜(5)を封筒に入れて、下記までお送りください。
※ご記入いただきました項目は、ペーパー発送以外の目的では使用はいたしません。
| ◆応募〆切 |
2011年10月17日(月)※当日消印有効 |
| ◆発送予定 |
2011年11月下旬から |
| ◆応募宛先 |
〒162−0814
東京都新宿区新小川町8-7 (株)ブライト出版 ローズキー文庫編集部
「ハートもエースも僕のもの 応募者全員プレゼント」係 |
※応募券・応募用紙・切手に不備があった場合、ペーパーをお送り出来ない場合もあります。
よくご確認の上お送りください。
★発売予定★
第二弾 スペードのキングも僕のもの

2012年春発売予定